マスクの着用も個人判断を促されるようになり、コロナ禍も落ち着きを見せてきた。 そんなタイミングで私はリモートワークを久し…
コロナ禍が訪れて、人と会う機会が無くなった。
ちょうどその前からワーキングホリデーでオーストラリアに行こうと決めていた。
仕事を辞めて、数ヶ月間英語の勉強もしていた。オーストラリア行きのチケットも購入していた。
でも、コロナが発生し、急速に世界中に広がった。
こんなこと、予期していなかったし誰もが同じ心境だっただろう。
ワーキングホリデー計画
ワーキングホリデーには年齢制限がある。
国によって条件は異なるが、人気で年齢的にも寛容だったのが、オーストラリアとカナダだ。
どちらも30歳までであれば申請が可能だった。
僕はその時29歳でギリギリの年齢だったので、30歳にはワーキングホリデーでオーストラリアに行こうと思っていた。
オーストラリアはワーキングホリデーで最も人気があり、受け入れ人数も多かった。
何より僕は寒い場所が苦手でどちらかといえば暖かい環境の方が好きだ。
オーストラリアなら、一度ワーキングホリデーに行けば一年後再度セカンドワーキングホリデーという制度があって、本来は1年が期限のワーキングホリデー制度から伸ばすことができる。サードまであって確か最長で35歳までオーストラリアで暮らすことができた。
多くの日本人がいるし、親日と聞いていたので、まさに理想的な体験ができそうな国だった。
しかし、コロナは急速に拡大し、世界中の渡航が制限されるほどの規模となった。
思い切って渡航チケットを購入していたものの、いよいよ渡航ができない状況となった。
どうしても行けない状況となったので、オーストラリア政府のワーホリに関するニュースを待ち構えたが、ニュージーランドやオーストラリアは比較的厳格な対応の方針で、一向に渡航できる状況にはならなかった。ワーホリに関して年齢制限ギリギリの人に関しての対応策も取られる様子はなかった。
コロナ禍は当初1、2年で終焉するなどと言われていたが、しぶとく続き結局、渡航が解禁されるには3年ほどの歳月がかかった。
その頃には僕は30歳をとうに超えておりワーホリという選択肢は無くなった。
コロナ禍でzoomをはじめとしたビデオ通話が急速に普及した。リモートワークが可能な業種はリモートワークをするようになった。
僕もリモートワークをした。
海外にワーキングホリデーに一足先に行っていた友達とズームで会話したりしていた。
テレビやYouTubeで登場する人はビデオ会議での出演が当たり前になっていた。
久々の地元の友達との再会
そんな時を過ごしながら、地元の友達は結婚をしたり子供が産まれたりと着々と家庭を築いていた。
先週末久々に地元の友達と飲んだ。
前に聞いていた友達の子供は幼稚園児だったのに、小学生でまもなく卒業するくらいの年齢になっていた。
また結婚していた友達は子供が二人もできていて、すでに幼稚園に通っているという。
そんな状況になっているに、教えてくれないのか!という悲しみと共に時間が過ぎる早さに驚いた。
僕だってコロナ禍を振り返れば色々と行動はした。
オーストラリアに行けなくなったので、代わりにどこか遠くに行きたいと福岡に住んだ。
そこで就職し、転勤で名古屋に行った。そしてまた転勤で結局、神奈川に戻ってきた。
2年ほどであったが、違う時に住んで新しい職場での環境を体験した。
福岡は家賃がかなり安くて、とても暮らしやすい良い土地だった。
名古屋は3ヶ月しか住んでいないが、正直、道を歩いていて譲るという概念が全くなくて、小学生の女の子が2列で歩いていて僕が片側を歩いているに全く避けることなく歩いてきたのには驚きと共に怒りが込み上げた。
駅などの人が多いところだと、そんな人たちばかりなのでとても疲れる。短い滞在期間だったが、悪い印象が強い土地だった。
そんなこんなで神奈川に戻ったものの、仕事がフルリモートになったので、ギリギリ都心に行ける埼玉の山間に引っ越した。
都心から離れれば、家賃も安くなるし何より大好きな山の近くに住める。
とまあ、そんなことをしながらコロナ禍を過ごして、スッパリとはいかなかったものの、コロナ禍は収束に向かった。
そして、久しぶりに友達から連絡が来て友達と飲んだのだ。
結婚、子育ては呪縛ではなかった
僕は地元の友達には連絡はしなかった。なぜなら彼らは結婚し子供生まれているから、さぞかし忙しくお金もギリギリの生活をしているだろうと思っていた。
久しぶりに友達に会って話を聞くと、結婚して子供がいる二人の友達はなんとニートだった。家も買っているのに!
想像を超える環境をしていた。しかもキャンプしたり、釣りしたりと自分のやりたいことをしているのだった。
子供が四人もいる父親がこんな生活をしていいのだろうか。てかそんな頃できるの!?驚愕だった。
結婚や子供を持つことに若干悲観的な印象を持っていたが、こんなにも囚われずに生きている友達を知って少し希望を持てた。
いや、奥さんの協力があってのものだし、想像以上に奥さんに負担がいっているかもしれないけど、僕の結婚観は少し堅苦しいものから和らいだのだった。結婚してて子沢山の友人のこの行動力には負けてられない。独身だからこそ、もっといろんな経験をする時間や経済力を持っているんだから。
この3年くらいだけでも振り返ってみれば、転職からSEにやっとなれたし、自分でWebサービス作ったり、やりたかったアウトドア始めたり色々やってた。寝る間を惜しんで、とはいかないけど、まだまだこれからも挑戦して環境を変えていきたい。